ラフタークレーンに乗っていると、
「なんでこんなにゆっくり走ってるの?」
と思われることがあります。
特に山道では、後ろに普通車がどんどん詰まってしまうこともあります。
でも、わざと遅く走っているわけではありません。
自分が25tクラスのラフタークレーンで山間部の長い上り坂を走った時は、アクセル全開でも13km/h前後しか出なかったことがあります。
平坦な道なら50km/hくらい出るので、坂道ではかなり差が出ます。
今回は、ラフタークレーンで実際に山道を走った時の経験をもとに、上り坂や下り坂でどんなことを感じるのかを書いてみます。
※この記事は自分の運転経験をもとにした内容です。車両の性能や操作方法は機種や仕様によって異なります。実際の運転では、車両の取扱説明書や会社のルール、道路状況などを確認してください。
ラフタークレーン自体について詳しく知りたい方は、こちらの記事で初心者向けに紹介しています。
平坦な道では50km/hくらい出る
自分が乗っている25tクラスのラフタークレーンでは、平坦な道なら50km/hくらい出ます。
なので、
「クレーンだから常にすごく遅い」
というわけではありません。
ただ、長い上り坂になると話が変わります。
車重もあるので、坂がきつくなると一気に速度が落ちます。
長い上り坂ではアクセル全開でも13km/h
山間部の長い上り坂を走った時、
アクセルを全開にしているのに、13km/h前後しか出なかった
ことがあります。
もちろん、ゆっくり走ろうとしていたわけではありません。
自分としては、
「これ以上踏めないんだけどな」
という状態です(笑)
エンジン音もかなり大きくなります。
普通車から見ると、
「なんでこんなにトロトロ走ってるんだ」
と思うかもしれませんが、実際にはかなり頑張って走っています。
早朝なのに後ろは大渋滞
その時は早朝だったのですが、後ろにはどんどん車が詰まってきました。
ゴルフに向かう人たちが多かったようで、かなりの渋滞になっていました。
少し道が広くなったところで後続車を先に行かせたのですが、その時にクラクションを鳴らされて、
「なんでこんなにトロトロ走ってるんだ、わざとかよ!」
という感じで怒られたことがあります(笑)
こちらとしては、
「アクセル全開なんですけどね……」
という感じでした。
ラフタークレーンに乗っていると、こういうこともあります。
上り坂では車両にも負担がかかる
長い上り坂では、ずっとアクセルを踏み続けることになります。
自分が走った時には、水温が上がって警告ランプが点いたこともありました。
その時は途中でクレーンを止めて、30分くらい休ませてから再出発しました。
山道は、ただ速度が出ないだけではありません。
クレーン自体にも負担がかかりますし、運転している側もかなり疲れます。
自分は上りより下りの方が怖い
上り坂では速度が出ない大変さがありますが、自分は下り坂の方が怖いと感じます。
特に、
- 長い急勾配が続く道
- 急カーブが多い道
はかなり気を使います。
クレーンは車重があるので、下りでは勢いがつきやすく感じます。
そのため、自分は車両の装備を使いながら、速度が出すぎないように慎重に下ります。
実際には、エンジンブレーキやギア調整、リターダーなどを使います。
ただし、ここは車両ごとに使い方や仕様が違うので、この記事では細かい操作方法までは書きません。
下りは「止まれるか」を考えながら走る
長い下り坂では、
「スピードが出すぎないか」
ということを常に意識しています。
ブレーキだけに頼って下るのではなく、車両の装備を使いながら慎重に速度を抑えます。
自分としては、上りで後続車が詰まることよりも、下りで勢いがつく方が緊張します。
特に急な下りと急カーブが重なると、かなり神経を使います。
山道は普通の道よりかなり疲れる
山道を走る日は、普通の道を走る日よりかなり疲れます。
上りではアクセルを踏み続けますし、下りでは速度が出すぎないように気を使います。
そこに急カーブまで入ると、ずっと集中して運転することになります。
現場に着く前から、
「もう結構疲れたな」
と思うこともあります。
クレーンの仕事というと、現場で吊る作業ばかりが注目されますが、実際には現場まで安全にクレーンを持っていくことも大事な仕事です。
遅く走っているのには理由がある
普通車でクレーンの後ろを走っていると、
「もっとスピード出せないの?」
と思うこともあると思います。
自分も普通車に乗るので、その気持ちは分かります。
ただ、ラフタークレーンは普通車とは車重も走り方もかなり違います。
特に山道では、
アクセルを全開にしても速度が出ないことがあります。
もし山道でゆっくり走っているクレーンを見かけたら、
「わざと遅く走っているわけではないんだな」
くらいに思ってもらえるとありがたいです(笑)
まとめ
今回は、25tクラスのラフタークレーンで山道を走った時の実体験を紹介しました。
自分の経験では、
- 平坦な道なら50km/hくらい出る
- 長い上り坂ではアクセル全開でも13km/h前後まで落ちた
- 早朝でも後続車がかなり詰まることがある
- 長い上りでは車両にも負担がかかる
- 水温の警告ランプが点いて30分ほど休ませたことがある
- 自分は上りより下りの方が怖い
- 長い急勾配や急カーブはかなり神経を使う
という感じです。
ラフタークレーンは、現場で荷物を吊るだけの車ではありません。
現場まで自走して、安全に到着するところから仕事は始まっています。
特に山道は、速度が出ない上り坂と、勢いがつきやすい下り坂の両方に気を使うので、かなり疲れます。
それでも現場には時間までに到着しないといけない。
こういうところも、クレーンオペレーターの仕事のリアルな部分だと思います。



コメント