こんにちは。
「クレーン屋の現場日記」を見ていただき、ありがとうございます。
今回は、クレーンオペレーターになるために必要な免許と、実際に一人で現場へ行けるようになるまでについて、私自身の経験をもとに紹介したいと思います。
「免許を取ったら、すぐに一人でクレーンに乗って現場へ行くの?」
と思う方もいるかもしれません。
少なくとも私の場合は、そんなことはありませんでした。
免許を取る前の見学から始まり、置き場での練習、先輩について現場で経験を積み、段階を踏んで一人立ちしました。
今では私自身が新人を教える立場になりましたが、初めて一人で現場へ行った日の緊張は今でも覚えています。
私は免許を持たずにクレーン会社に入社した
私の場合、入社した時点ではクレーンの仕事に必要な免許を持っていませんでした。
入社後、まず大型特殊自動車免許を取得し、その後に移動式クレーン運転士免許を取得しました。
免許取得にかかる費用は会社に負担してもらいました。
ただ、私の会社では「取得後3年以内に退職した場合は、免許取得にかかった費用を返金する」というルールがありました。
免許取得の支援制度や条件については会社によって違うので、これからクレーン会社への就職を考えている方は、入社前に確認してみるといいと思います。
免許を取るまでは先輩の仕事を見て覚えた
免許がない期間は、先輩の現場へ行って仕事を見学していました。
また、現場にクレーンを留置しているオペレーターを、乗用車で送迎する仕事などもしていました。
まだ自分ではクレーンを操作できませんが、実際の現場を見ることで、仕事の流れや現場の雰囲気を少しずつ覚えていきました。
免許を取ってもすぐに一人では現場に行けない
移動式クレーン運転士免許を取得しても、私の場合はすぐに一人で現場へ行ったわけではありません。
まずは会社の置き場でクレーンの操作を練習しました。
そして仕事が早く終わった先輩に操作を見てもらったり、先輩が作業している現場を見学したりしました。
元請けさんなどから許可をいただけた場合には、現場の作業を遅らせない範囲で、実際に数回吊らせてもらうこともありました。
こうした経験を何度も繰り返しながら、少しずつ実際の現場での操作を覚えていきました。
初めて一人で現場に行く前日は下見に行った
見出しにしたら、その下にこの文章を普通の段落で入れてください。
そして、いよいよ初めて一人で現場へ行く日が決まりました。
正直に言うと、怖すぎました(笑)。
不安だったので、前日に乗用車で現場まで行って下見をしました。
初めて一人で担当したのは、車屋さんの室外機を入れ替える現場でした。
当日は緊張してあまり眠れず、かなり早めに出発しました。
そして、現場が始まる2時間くらい前には現場付近で待機していました。
今になって振り返れば、クレーンをセットする場所も、それほど大変な場所ではなかったと思います。
でも、経験の浅かった当時の自分には、ものすごく狭い場所に感じました。
何度も練習して、先輩の現場にもついて行きました。
それでも、**「今日は全部自分でやらなければいけない」**となると、緊張感はまったく違いました。
実は先輩が遠くから見守ってくれていた
これは後から聞いた話なのですが、その初めての現場には、私に気付かれないように先輩が遠くから様子を見に来てくれていたそうです。
当時の私はそんなことにはまったく気付かず、目の前の仕事を無事に終わらせることで精一杯でした。
今振り返ると、そうやって周りの先輩たちに見守ってもらいながら、一人前のクレーンオペレーターになっていったんだと思います。
現場を出た瞬間どっと疲れが出た
無事に作業が終わり、クレーンを格納して現場を出ました。
そして一般道に出たとき、一気にどっと疲れが出たのを今でも覚えています。
おそらく現場にいる間、緊張でずっと体に力が入っていたんだと思います。
「終わった……」
という安心感はありました。
でも、そこで完全に気を抜くわけにはいきません。
会社に戻るまでが仕事です。
帰り道もクレーンを運転しなければならないので、もう一度気を引き締め直して会社へ戻りました。
初めて一人で現場を任された日は、今でも忘れられない一日です。
昔と今では新人の教え方も変わった
私が新人だった頃は、いわゆる**「ザ・職人」**という感じの世界でした。
基本は「見て覚えろ」。
自分から聞かなければ、なかなか教えてもらえないこともありました。
怒鳴られることもしょっちゅうで、当時は**「そこまで怒る?」**と思うこともありました。
それでも先輩たちの仕事を見て、自分から質問して、一つずつ仕事を覚えていきました。
今では私自身が新人を教える立場になり、教え方も変わりました。
ただ「見て覚えろ」ではなく、こちらから新人を見て、何ができていて、何がまだできていないのかを把握しながら教えるようにしています。
安全に関わるミスだけは厳しく注意する
今は昔のように何でも強く怒ればいい時代ではないと思います。
ただし、クレーンの仕事では、安全について妥協することはできません。
重量物を扱う仕事なので、一つのミスが人の命に直接関わる可能性があります。
そのため、安全に関わるようなミスについては、今でもかなり厳しく注意します。
優しく教えることと、安全について妥協することは別だと思っています。
自分が新人だった頃に先輩たちから教えてもらった経験も生かしながら、今度は自分が次のクレーンオペレーターを育てる立場になっています。
まとめ
今回は、私がクレーン会社へ入社してから、免許を取得し、一人で現場へ行けるようになるまでの経験を紹介しました。
私の場合は、
入社 → 大型特殊自動車免許取得 → 移動式クレーン運転士免許取得 → 置き場で練習 → 先輩の現場で見学・練習 → 先輩同行で実際の現場を担当 → 一人立ち
という流れでした。
クレーンの免許を取ることは、オペレーターになるための大切な一歩です。
でも、免許を取っただけで現場の仕事がすべてできるようになるわけではありません。
私自身も、先輩たちに教えてもらい、たくさんの現場を経験して少しずつ仕事を覚えてきました。
これからクレーンオペレーターを目指している方には、最初から何でもできる必要はないと思います。
ただ、分からないことをそのままにせず、自分から聞くこと。そして安全に関わることを軽く考えないこと。
これは今でも大切だと思っています。
このブログではこれからも、クレーンの仕事や現場での経験など、実際にこの仕事をしてきたからこそ分かることを書いていきたいと思います。



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