クレーンオペレーターは待機中何してる?一日何も吊らない日もある仕事のリアル

クレーンの仕事

クレーンオペレーターというと、一日中クレーンに乗って荷物を吊っているイメージがあるかもしれません。

でも実際にこの仕事をしていると、意外と多いのが**「待機時間」**です。

忙しい日は一日中レバーを握っていることもありますが、反対に朝から夕方までほとんど何も吊らない日もあります。

今回は、現役のクレーンオペレーターである僕が、待機中に何をしているのか、実際にあった待機のエピソードについて書いてみたいと思います。

クレーンオペレーターは待つのも仕事

クレーンの仕事は、自分のペースだけで進められるものではありません。

現場の工程や他の職種の作業に合わせて動くため、

「ちょっと待っててください」

と言われて、そのまま2〜3時間待つこともあります。

極端な話、朝クレーンをセットしたのに、その日は一回も吊らず、実際に吊るのは翌日ということもあります。

最初の頃は「クレーンってこんなに待つんだ」と思いましたが、長くやっていると待機も仕事の一部だと感じるようになります。

2〜3時間の待機中は何をしている?

クレーンの中で待機できる場合は、スマホを見たり、他の職人さんが何をしているのか眺めたりしています。

長い待機になると、座ったままウトウトしてしまうこともあります(笑)。

他のクレーンオペレーターともLINEでつながっているので、同じように待機しているオペレーターがいれば電話して話すこともあります。

また、ただ時間をつぶすだけではなく、現場のゴミ拾いをすることもあります。

夏場のエンジン停止はかなり暑い

夏場は少し事情が変わります。

現場によっては、待機中に

「クレーンのエンジンを切ってください」

と言われることがあります。

当然ですが、真夏にエンジンを切るとクレーンの運転席はかなり暑くなります。

そんなときは無理に車内にいないで、詰め所に行ってスマホを見ながら待機することもあります。

朝吊って、次の作業が16時なんてこともある

例えばユンボなどの揚重では、

朝に一度吊って、次にクレーンを使うのが16時

なんてこともあります。

その間ずっとクレーンを置いておくと現場の邪魔になってしまうため、

「一度現場から出て、夕方また来てください」

と言われることもあります。

会社から近い現場なら、一度会社に戻ります。

戻ったらクレーンの整備をしたり、事務作業をしたりして、時間になったら再び現場へ向かいます。

遠い現場では会社に戻らないこともある

問題は会社から遠い現場です。

クレーンは普通の乗用車のように燃費の良い車ではありません。

僕が乗ってきた車両では、状況や車両にもよりますが1リットルあたり0.8〜2.0km程度のこともあります。

会社まで往復するだけでも燃料を使います。

そのため遠い現場では会社へ戻らず、コンビニやクレーンを安全に停められる広い場所などで時間を待つことがあります。

「それなら空いている時間に別の現場へ行けばいいのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

でも僕の場合、基本的には別の現場には行きません。

もし別の現場でトラブルが起きて戻れなくなれば、最初の現場に迷惑をかけてしまうからです。

決められた時間に確実に戻れる状態で待っている。

これもクレーンオペレーターの仕事だと思っています。

一日待ったのに結局何も吊らない

これは結構あります(笑)。

長くこの仕事をしていると、現場の進み具合を見て、

「これ、今日は絶対もう吊らないだろうな」

と分かるときがあります。

それでも、

「何かあるといけないから待ってて」

と言われれば、勝手に帰ることはできません。

そして夕方になって、

「今日はもう大丈夫です」

と言われる。

そんなときは心の中で、

「やっぱりね(笑)」

となります。

仕事なので仕方ありませんが、「せっかく待ったのになぁ」と少し思うこともあります。

中には、残業までして待ったのに、結局何もなかったということもあります。

散々待ったあとに「とりあえず何か吊る」

これもたまにあります。

ずっとクレーンを待機させたものの、結局クレーンを使うような作業がない。

でも散々待たせた手前、

「やっぱり今日は何も吊りません」

とは言いづらいのか、

手で持てそうな物を「これ、ちょっと先まで上げてもらえます?」と頼まれることがあります。

もちろん頼まれればきちんと作業します。

ただ、朝からずっと待って最後にそれだけだと、

「これのために一日待ってたのか(笑)」

と思うことはあります。

これもクレーン屋をやっていると経験する現場のリアルです。

山の中で朝から待機。そして忘れられる

今までの待機で特に印象に残っている出来事があります。

その現場は電波も入らない山の中でした。

朝からクレーンで待機していたのですが、いつまで経っても声がかかりません。

スマホもまともに使えないので、ひたすら待つしかありません。

そして後になって分かったのが、

元請さんに僕が待機していることを忘れられていました(笑)。

電波も入らない山の中で朝からずっと待って、忘れられていた。

あれは本当に最悪でした(笑)。

今となっては笑い話ですが、当時はかなりきつかったのを覚えています。

クレーンオペレーターは「吊るだけ」が仕事ではない

クレーンオペレーターというと、大きな荷物を吊り上げている場面が一番目立ちます。

もちろん、それが仕事の中心です。

でも実際の現場では、

吊る・待つ・移動する・また待つ。

そんな一日も珍しくありません。

何時間待っても、クレーンを使うとなればそこからが本番です。

逆に、一日待って結局何も吊らないこともあります。

外から見れば「何もしていない時間」に見えるかもしれません。

でも、必要になったときにクレーンを動かせるように現場にいること自体が仕事になる日もあります。

クレーンオペレーターを目指している人には、こういう部分も含めて、

「これがクレーン屋のリアルな一日なんだ」

と知ってもらえたらと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました